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朝、もうあまり寒くない。春になるのは嬉しいけれど、どこかすこしつまらない。空は高く晴れていて薄い水色。どこまでも続く水色は薄い雲の白で覆われている。こんないい日和はぼけっと散歩でもして過ごしたいなーと心中でぼやきつつ、自転車を飛ばす。
鉄塔の周りをからすが5羽、ぺちゃくちゃ鳴き交わしながらぐるぐる旋回していた。からすたちはとても楽しそう。それを見あげているうちに、僕も少し軽快な気持ちになる。
人気のない小さな駅で盲導鈴が寂しく響いている。放たれた鈴の音は冷ややかで透明な空気に染み込んでいった。