216

雲ひとつない、ペンキをべた塗りしたような紺碧の空がどこまでも続いている。朝いつも前を通る公園に、おばけ楠があって、紺碧を背にした、その巨大な楠の梢のすきまから、ぎらぎらと鮮烈な群青が主張している。その光景はなんだか、すでに完成した画に、楠だけあとからぺたっと切り貼りしたような感じだった。ひっそりとした町のなかで、それはどこか浮いていて、まるで印象派の油絵のような、サイケな風情を醸し出していた。

なぜか尋常じゃないくらい眠い。どうしても集中できなくて、ブログを書こうとしても、草案はすぐにほどけてしまう。

真昼、太陽が激しく照っている。日向をぼうと眺めていると、陽炎が影から影へ、ゆらゆら煙のように流れていた。暖かくてとてもいい気持ち。でも明日は雨で、また冷え込むらしい。やだな。

話すときにいつも顔が近いと言われた。意識してなかったけど、耳があんまり良くないから、傾聴してるときに、自然に顔を近づけてしまってるんだと思う。これからはちょっと気をつけよう。