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起床するもまどろみが重く、アラームが鳴ってから5分くらい布団の中で丸まっていた。スマホでニュースを繰ると、京都やいろんな地域で大雪警報が出ていた。こっちは快晴で、昨日より暖かい。少し湿度も高いのだろう、空気が澄んでいて、視界が明瞭だった。すこし自転車をこぐと、小路で登校中の小学生たちがだるまさんがころんだをしているのに遭遇した。

マンション群のむこうに旅客機が続けて2機飛んでいく。後の方が先方よりも近く、巨大な機体の底がはっきりと見えた。2機共に、前方の彼方の雲の壁に紛れていった。

決まった時間に同じ横断歩道で信号無視をする女の人を頻繁に見かける。そこはわりと大通りで、信号は押しボタン式。僕はいつもその女の人を追うように、彼女が渡るのに続いて信号のボタンを押す。彼女は僕が横断歩道を渡りきる頃には左のほうにある小路に消えてしまう。信号を無視する彼女の足取りは、いつもしなやか。

夕方、雨は降っていないのになんだか雨上がりみたいな雰囲気。6分くらいの曇り空。はげしい日が煌々と街を照らしていた。大きなホテルが金色の光を乱反射させる。

だいぶ暮れてから空を見上げると、右上に色も形も鮭の切身に酷似した雲を発見。灰色の皮のところと夕陽に焼かれて紅色になった身のバランスが絶妙。少し眼を離してからまた見てみると、切身はきれぎれのほぐし身になっていた。